2007821

株式会社COCO・WA・DOCO

SIP端末用発信ツール「COCO・DA・Call(ココダコール)」提供開始のお知らせ

明治大学の学内ベンチャーで、業務用次世代通信システムのアプリケーション開発を手懸ける株式会社COCO・WA・DOCO(東京都千代田区、代表取締役半田正浩、050-5529-0555)は、IETF(※1)が定めたSIP(※2)の標準仕様「rfc3261」に準拠した電話端末が多くサポートしている転送手順を利用して、PCからSIP電話機に対して自動発信の制御を行うためのソフトウェアの提供を開始いたしました。名称は「COCO・DA・Call」。

 本ソフトウェアはCOCO・WA・DOCO社のSIP端末ソフトウェアの実装技術を応用して製品化したもので、マルチベンダのオープンなSIP環境で、PC上の業務アプリケーションと、机上に別途用意された独立したSIP電話機との連携を行うためのツールで、いわゆる「クリックトゥーコール」のような、発信機能のみに限定した簡易な「発信ツール」としての機能を提供します。

 従来、PCのアプリケーション上に発信先の情報を持っていて、その発信先に電話をかけようとした場合、PCと、PC横の電話機とで連携させるためのCTI機能(※3)を利用するか、またはPC上にソフトウェアの電話機能を用意し、PCから直接発信するなどの手段がとられていました。しかしPCと電話機を連携するCTIツールは、電話機やPBXメーカから独自仕様で提供されており、機器のベンダ毎に独自のシステム構築を行う必要があり、コストと手間が多く発生する上にベンダが違うと互換性がない、という問題がありました。また、PC上のソフトフォンを使用することでPCから直接電話の発信を行う場合、PC上のソフトフォンを内線として登録する必要があり、PC用に内線のライセンスを必要とする上、PCの負荷が通話の音質に影響を与えたり、PC上の他のアプリケーションの動作が遅くなるなどの問題がありました。

 本ソフトウェアはMS Windows(※4)上で稼動し、同一LAN上のSIP電話機と直接SIPで会話を行い、そのSIP電話機に対して任意の電話番号に発信するよう指示することができます。PC上のアプリケーションから外部のSIP電話機を直接コントロールするため、本ソフトウェアをSIPサーバに登録する必要がなく、SIPサーバとの互換性にもほとんど影響をうけることなく、標準SIPに準拠した多くのSIP電話機で利用することができます。発信制御を行った後はPC上のアプリケーションは発信元のSIP電話機から開放されるため、PCのCPU負荷が通話に影響されることがなく、その後の保留、転送、切断等の操作はSIP電話機を直接操作して行います。

 本ソフトウェアは、操作画面に電話番号を直接入力して発信することもできますが、外部のアプリケーションから発信先の電話番号を引数に指定して呼び出すことができるため、ユーザが既に利用している業務アプリケーションから呼び出すことが可能で、簡易なCTIツールとして利用することができます。

 標準SIPのインフラで構築した電話システムは、PC上のアプリケーションが標準SIPに基づいて外部のSIP端末やSIPサーバと会話を行うことにより、電話とアプリケーションとを連携するさまざまなサービスをマルチベンダで実現することができます。弊社では、IETFのSIPPINGワーキンググループが公開するインターネットドラフトのサービス例として示されている「応答前転送(Transfer - Unattended)」のシーケンスが、市販されている標準SIP対応の電話機の多くの機種で実装されていることに着目し、SIPサーバに依存しない独立したソフトウェアからSIP手順でこの機能を利用する仕組みを開発しました。この方式により、現在市場に出ている多くの機種で利用できることを確認しています(※5)。

 COCO・WA・DOCO社のSIP関連製品は、これまでコールセンタを中心とした用途で利用されており、特定の業務アプリケーションベンダ様にミドルウェアとして組み込まれ、通算1000席以上のオペレータ席、400回線以上の自動応答装置として稼動していますが、今回提供を開始した「COCO・DA・Call」は、コールセンタ向けに提供されている高度なSIP利用技術を一般オフィス向けに活用して開発したもので、標準SIP端末を利用して電話の発信業務を行っている一般企業のユーザを対象としています。

 ライセンスの提供形態は、ユーザ企業に対するコーポレート契約とし、ライセンス費用は1端末あたり¥2,000円で、利用するユーザ数により割引を適用します。実際に利用できるかどうかは、COCO・WA・DOCO社のホームページ(※6)から無料の試用版ソフトウェアをダウンロードしていただき、問題なく利用できることを確認していただいた上で契約させていただきます。 弊社ではこの発信ツール「COCO・DA・Call」を安価に提供することで、標準SIPの電話インフラを利用するユーザに幅広く活用していただき、標準SIPの普及と通信インフラのマルチベンダ化、高度化を目標にしており、明治大学の支援を受けて開発業務を行っている学内ベンチャーとして社会貢献に寄与したいと考えています。

 販売目標は年内に30社、合計1500端末の契約獲得を計画しています。

※1 IETF(Internet Engineering Task Force:(インターネット技術の標準化作業を行う技術開発組織)
※2 SIP(Session initiation protocol:インターネット技術の標準化組織が策定した通信手順で
   、SIPで電話の仕組みを作ることにより、インターネットと同様に、ユーザが端末側で自由に
   電話サービスを追加することが可能となる)
※3 CTI(Computer Telephony Integration:コンピュータシステムと電話を統合する技術)
※4 MS Windowsは米国マイクロソフト社の商標です。
※5 動作確認済みのSIP環境
   SIPサーバの機種:9機種以上-SIP電話機中心の機能のため、SIPサーバにはほとんど依存しません。
   SIIP電話機(固定):RFC3261準拠の機種
   SIP WiFiフォン:RFC3261準拠の4機種
   利用できないSIP端末が、固定電話で1機種、WiFiフォンで2機種ありましたのでご注意ください。
   SIPサーバとSIP端末の組み合わせ等、詳細はお問い合わせいただくか、またはお試し版を使用して直接動作
   確認を行ってください。
※6 試用版ダウンロードサイトのURL:
   http://www.cocowadoco.co.jp/cocodacall.html
   お試し版ソフトでは、発信指示を行って発信元のSIP電話機を呼び出し、発信元が応答した後、
   動作確認のために音声送出(約3秒間)を行ってから発信を開始します。
   製品版ではこの音声送出を行いませんので、発信元のSIP電話機が応答すると
   直ちに発信を開始します。

<参考>
 株式会社COCO・WA・DOCOは、明治大学の産学官連携の取組み成果である明治大学インキュベーションセンター施設初の法人組織であり、 SIPミドルウェア開発をはじめ、コールセンタ、商店街、大学をはじめとする特定市場での次世代通信システムの企画・開発事業を展開しています。明治大学の全面的なサポート体制のもと、マーケティング指向型テクノロジーベンチャーとして、文理融合型産学官連携プロジェクトの橋頭堡となるべく活動をしております。

お問い合わせ先:
株式会社COCO・WA・DOCO
http://www.cocowadoco.co.jp/contact1.html
TEL:050-5529-0555
担当:川鍋

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